浅い畝(うね)を作った苗畑に藍の原料である藍草(タデ藍)の種を3月上旬に大安の日を選んで蒔きます。昔は節分のころに蒔いていたそうですが、今は少しずれてきているそうです。
約1ヶ月後、苗が2〜3cmに成長すると間引きを行います。
定植の前には苗を4、5本をひとまとめにして抜き取ります。
そのやや生長した藍の苗を5月いっぱいから藍畑に植出します。
外山さんは丁寧に手で植えます
藍は肥料食いで、江戸時代には高価な干鰯を与えていたほどです。
現在は有機肥料に藍専用の化学肥料を与えます。
また、藍は病気に強い害虫がつきやすい為、刈り入れまでは虫との格闘に明け暮れます。
真夏の日差しが照りつける7月に1番刈り。8月には2番刈りを行います。
藍は直射日光を受けるとしおれるので、刈り取りは夕方から深夜、明け方まで行われます。
葉は刈り取ったらすぐに切り刻みます。
早く切った方が染料成分インジコが葉に多くとどまり、藍の色がでやすくなります。
葉をむしろ(敷物)に広げた後、天日で乾かし葉を細かく刻み、 唐箕(とうみ※風によって選別する農具)で丁寧に藍こなし(風力によって葉と茎に選別)をします。
葉先、中葉、すそ葉と三種類あって、穂先のほうがいいすくもです。
昔はその3種類を分けて出荷していたそうです。
ここまでの状態では藍はまだ染料といえません。これを発酵させて染料となります。
藍こなしされた葉藍は9月中旬ごろまで保管され、これを「寝床(藍を堆積発酵させる作業場)」に移し、積み上げた藍に地下水を打ちながら発酵を促します。
2週間ほど寝かせ、その後は5日ごとに水を打ちながらまんべんなく混ぜ返します。
この作業を25〜30回繰り返すうちに藍は発酵していきます。
10月「すくも」作りの最中には2番刈りを終えた畑では次の種のもとになる花が満開です。
出来上がったすくもは衝き固められます。
そして屋号の印を押した「かます」に1俵づつ詰めて出荷されます。