水に溶けない藍を木灰液のアルカリの力を利用し還元することで溶解させ水溶性にかえ染色出来る状態にすることを「藍を建てる」といいます。この過程を「発酵建」といいます。
化学薬品を一切使わない、昔ながらの伝統的な藍染めの方法のことを、「天然灰汁発酵建て」といいます。
染められる状態をつくるまで約30日ほどかかる丁寧で根気のいる作業となります。
1.灰入れ
300リットルの桶に灰を60kg入れます。
灰は広葉樹を燃やしたもの(質のいい高知県四万十産を使用)します。
ここで使用する灰も重要で良質な堅い木で作られた灰でなければアルカリ度(ph)が上がりません。
3.1番汁をとる
空気に触れないようにふたをして3日寝かせます。
3日後、灰が沈んだ上澄み液(灰汁)だけを静かに採ります。
最初に採れた灰汁を1番汁といい最もアルカリが強く12〜13phほどあります。
灰汁は奇麗な飴色をしています。
4.保管・2、3、4番汁とり
採った灰汁は容器に入れて空気に触れないように冷暗所で保管します。
1番汁を採ったあと、そこにまた熱湯を加え3日寝かせて上澄み液を採る。
この同じ作業をくり返して、16日間かけて4番汁まで採ります。
灰汁は、1番がもっともアルカリが強く、何度も採るうちにだんだん弱くなっていきます。
1.
藍がめ(1トン)にすくも(
徳島県の藍師:外山家のすくも100%)を2俵入れます。
そして、すくもに石灰を加え攪拌します。
藍だけだとph値が低く藍を傷めてしまうので石灰(土佐産)で補います。
2.
そこに灰汁(3番・4番汁)を加え攪拌します。
この段階で、茶色の細かな泡が出ます。
さらにそこに清酒を加えます。
発酵を促す為で入れるのと入れないのでは全然上がりが違ってきます。
この状態で3日間、温度は常に20〜25度に保ち、定期的に攪拌をし発酵を促します。
3.
3日後、液表面に青い泡(藍華)を確認できるようになります。
灰汁を入れ嵩上げ、攪拌します。
また、この状態で3日間、温度は常に20〜25度に保ち、定期的に攪拌をし発酵を促します。
4.
3日後、より沢山の青い泡(藍華)を確認できるようになります。
また灰汁を入れ嵩上げ、攪拌します。
また、この状態で3日間、温度は常に20〜25度に保ち、定期的に攪拌をし発酵を促します。
5.
3日後、沢山の青い泡(藍華)が液一面に確認できるようになります。
また灰汁を入れ嵩上げ、攪拌します。
また、この状態で3日間、温度は常に20〜25度に保ち、定期的に攪拌をし発酵を促します。
6.
3日後、作業の最後に入れる栄養「ふすま」を作ります。
まず、灰汁(4番汁)を60度くらいに温めます。
そこへ、ふすまを入れ弱火で焦がさないようにかきまぜながら、表面に膜が張ったような状態になるまで1時間ほど煮ます。
7.
出来上がったふすまは冷ましたあと、藍がめに入れます。
その後、石灰を入れます。
8.
攪拌し、ph値を11程度に上げ発酵を止める作業に入ります。
※間の嵩上げ作業時に石灰を入れる事もありますが、できるだけ1番汁〜4番汁を使いphの調整をしています。
phを見る機械で実際計って大丈夫かを確認します。
これで明日から染めれる状態となります。
出来上がった藍はとても良い香りがします。