チェーンソーで静かな山の空気を切り裂き伐採された木々を炭がまのそばに運びます。
その原木は、適度な太さにそろえるために大きな物は2〜4つに割られ、自然乾燥させてから窯へ運びこまれます。
木材を、かまの中に縦に奇麗に並べます。
狭いかまの中で丁寧に手作業で、1本1本隙間無く入り口まで並べて行きます。
かま口をひらいて入れる「たてくべ(たて詰め)」方法で焼かれます。
全て木を入れ終わったところで、煙突を取り付け入り口を粘度で固めかまにふたをします。
かまに火を入れて、温度を上げていく作業です。
この状態で、約四日間焼き続け続けます。
この焼き方がもっとも大切で難しい作業だと芝さんはおっしゃられていました。
煙が青っぽいすみれ色になったら、木が焼けたということです。
ここからねらしです。
木炭に残っているガスを抜きます。
そしてアオが切れた(煙の青色が消える)ところで炭焼きは終わりです。
かまを密閉して蒸し消し、冬場だと3日ほどした冷めたかまの出入り口を開け、十分に炭化された炭を1本1本手作業で取り出します。
炭切りと選別作業です。
これを炭ひろいというそうです。
決められたサイズに切りそろえ袋詰め、箱詰めして出荷されます。
芝さんは、丁寧にふるいにかけて不純物をのぞいて浅井さんへ良質な灰を届けています。
しかし、炭焼きの後継者問題は深刻です。
将来といっても、数年後には製炭者がかなり減るのではといわれています。
開発の為に伐採される木々とは違い、伝統産業として継承していってほしい手仕事だと思います。
原木や後継者、収入、暮らしのことなど、抱える問題の大きさはあるようですが絶やさないでもらいたいですね。